1: ゆでたてのたまご ★@\(^o^)/ 2014/08/07(木) 13:35:37.46 ID:???0.net
広範囲で地盤沈下 仙台東部、募る洪水不安
【河北新報】2014年08月07日木曜日

東日本大震災からの復興途上にある仙台市東部地区で、今度は大雨による洪水への懸念が広がっている。震災で広範囲にわたって地盤沈下した一方で、排水機能が震災前の水準にとどまっているためだ。これまで繰り返し 水害に見舞われてきた地元住民は「1000年に1度の津波をはね返す巨大防潮堤ができても、10年に1度の洪水を 防げないのではお話にならない」と嘆いている。

<満潮時は逆流>
市は、海岸線に沿って並行する海抜7.2メートルの防潮堤と宮城県道塩釜亘理線などを6メートルかさ上げする 多重防御で「数百年に1度の規模の津波に対応できる」としている。
津波対策に関心が集まる半面、排水対策は震災後も、さほど重要視されてこなかった。
東部地区は、震災で地盤が20~40センチ沈下した。そのため、有数の水田地帯に網の目のように張り巡らされた 農業用水路や堀、小川では、震災前に比べて水位が上昇。満潮時には水が逆流するようになった。
加えて現地では、被災農地の耕作放棄、住宅の現地再建に伴う宅地造成が進み、土地の保水力が低下した。
地元住民たちは「各地でゲリラ豪雨が頻発しているのに、今の設備で対応できるのか」と口々に不安を訴える。
震災前に東部地区にあった排水ポンプ場は、農業排水4カ所と下水処理場1カ所。全て仮復旧したが、全体では 震災前の排水能力を若干下回る。
農業排水の処理能力は「3日間で204.8ミリの雨量」に対応できるよう設計されているが、地盤沈下の影響を 加味すれば「実質的な排水能力は半減している」との指摘もある。
東部地区で過去に記録した豪雨と3日間の総雨量は、1986年8月が402ミリ、94年9月が254ミリ、2002年7月が
235ミリ、11年9月が323ミリ。同様の大雨があった場合、洪水のリスクは格段に高まる。

<予測見直さず>
秋の台風シーズンを控えて地元住民の不安は募るが、市は「膨大なお金と手間がかかる」(下水計画課)として ハザードマップ(災害予測地図)の見直しを先延ばしする方針だ。
現在、東部地区の沿岸部に適用されているハザードマップは、1994年9月豪雨の浸水区域をそのまま準用。
新たなマップは、排水設備が本格復旧するのを待って2018年度以降に作る。
震災後、一層高まった洪水の可能性に地元住民団体「せんだい東部復興市民会議」代表の小野吉信さん(64)は 「私たちは、これからも自然災害におびえながら暮らさなければならないのか」と訴える。

ソース: http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201408/20140807_11014.html

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